わが国には111の活火山が存在し、世界有数の「火山国」と言われています。しかし、ひとつの火山の噴火は数10年から数1000年に1回の出来事であり、噴火の様相は、火山によって、また、同じ火山であっても噴火ごとに変化します。それゆえに、多くの人々は初めて経験する事態を十分に認識する余裕もなく噴火の脅威にさらされることになります。しかも、1914年の桜島大正噴火を最後としてわが国は大噴火を経験していません。当法人には、国内外の火山と噴火予知の調査研究や火山防災に関わってきた人材が参画しています。国、地方自治体、研究機関、企業や住民などによる火山災害の防止・軽減や火山の恵みを活用する取り組みに、これまでの経験と知識を活かすことによって、火山と共存・共生できる社会作りに貢献したいと願っています。